(1)
潤滑剤過多または揮発分合有量が多いと、材料がゲートを通過してその圧力が低下したとき気化し、それが金型面に凝縮し淡乳白色のくもりを生じる。
潤滑剤の粒子が大きすぎると全面に分散しにくくなって、濃白色のしまを生じることがある。
潤滑剤過多の場合は減らし、またよく分散するように材料温度を上げる。
また成形サイクルは長くなるが、金型温度を高くするのも凝縮を防ぐ効果がある。
(2)
離型剤の使用量が多いと、材料が金型面に密着しないので表面の光沢がなくなる
。金型面に水や油分が付着している場合も、同様となる。
(3)
樹脂温度が高すぎて、材料が熱分解気味の場合、発生ガスが凝縮してくもりを生じるので、シリンダー温度を下げるとよい。
ノズルやスブルー、ランナー、ゲート等が過小で、さらに射出速度が速すぎる場合も、局部発熱をおこし同様の現象となる。
(4)
シリンダー温度、ノズル温度、金型温度が低すぎたりすると樹脂温度が低下し、光沢不良をおこしてくもりを生じる。
1.ショートショット(充填不足)2.ば り3.成形品面の“ひけ”4.気 泡5.フローマーク(波紋)6.シルバーストリーク(銀条)7.表面のくもり8.ウェルドライン(融合線)9.ブラックストリーク(黒条)および焼け10.クレイジング11.ジェッティング12.反りおよび変形13.成形品の離型不良14.スプルーの離型不良および切断15.材料の食込み不良16.その他の不良
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