7.表面のくもり



(1)

潤滑剤過多または揮発分合有量が多いと、材料がゲートを通過してその圧力が低下したとき気化し、それが金型面に凝縮し淡乳白色のくもりを生じる。

潤滑剤の粒子が大きすぎると全面に分散しにくくなって、濃白色のしまを生じることがある。

潤滑剤過多の場合は減らし、またよく分散するように材料温度を上げる。

また成形サイクルは長くなるが、金型温度を高くするのも凝縮を防ぐ効果がある。


(2)

離型剤の使用量が多いと、材料が金型面に密着しないので表面の光沢がなくなる

。金型面に水や油分が付着している場合も、同様となる。


(3)

樹脂温度が高すぎて、材料が熱分解気味の場合、発生ガスが凝縮してくもりを生じるので、シリンダー温度を下げるとよい。

ノズルやスブルー、ランナー、ゲート等が過小で、さらに射出速度が速すぎる場合も、局部発熱をおこし同様の現象となる。


(4)

シリンダー温度、ノズル温度、金型温度が低すぎたりすると樹脂温度が低下し、光沢不良をおこしてくもりを生じる。



1.ショートショット(充填不足)

2.ば り

3.成形品面の“ひけ”

4.気 泡

5.フローマーク(波紋)

6.シルバーストリーク(銀条)

7.表面のくもり

8.ウェルドライン(融合線)

9.ブラックストリーク(黒条)および焼け

10.クレイジング

11.ジェッティング

12.反りおよび変形

13.成形品の離型不良

14.スプルーの離型不良および切断

15.材料の食込み不良

16.その他の不良






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