5-1.衝撃強さ・疲れ強さ・クリープ
5-2.残留応力
物体に外力が作用しないのにもかかわらず、物体中に存在する応力を残留応力という。射出成形品では、
一般に応力と歪みを同義語として取り扱っている場合が多い。これらの残留歪・応力には、圧力過充填歪、
冷却収縮歪、分子配向歪、およびその他の機械的歪がある。
これらはいずれも樹脂・成形品の強度・物性低下の原因となる。カタログ数値と実際の成形品との物性の
違いもここにひとつ原因がある。したがって金型設計や成形プロセスにおいて、これらの残留応力や歪を
生じさえない工夫が必要となる。またこれらは成形品の設計に依存する比重が高く、各部の設計に際して
留意すべきところは確実に守った方がよいことになる。
成形品として、これらを軽減する目的で行うのがアニーリング処理である。
5-3.温度依存と成形品の強度
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