7-3.アンダーカット(くい込み部分



アンダーカットとは、型開運動だけでは成形品の離型、および突出ができない部分をいう。アンダーカットがある場合、金型構造的にその部分の入れ子(スライドコア)を動かすこととなる。
この方法にはアンギュラピン・アンギュラプレート・カムブロック・ラック&ピニオン・フィンガーレバー・傾斜押ピン・回転コア及び空圧・油圧シリンダーなど種々ある。一般的には成形機の開閉運動に連動させるか、空圧、油圧シリンダーなどにより強制的に取り除く。

アンダーカットに関する注意点

@金型トラブルが多くなり、耐久性が劣る。

APLが複雑になり、バリが発生しやすい。
 バリが発生することによりスライドコア動作そのものがトラブルを招くことが多い。

B突出機構、冷却溝、キャビティーの配列・位置などの制約を受け、
 冷却が不充分になったり離型上のトラブルを誘発する。
 金型自体も大型化する。



C成形能率が大幅に低下する。
 金型精度・材質的な問題、あるいは動作そのものの工程数が多くなるなどで、
 どうしても型締・型開作動を低速にするケースが多く、 サイクル延長は避けられない。

D成形費・金型コスト(補修費が多い)が高くなり、またマスプロ化による安定した生産が出来ない要因を含んでいる。


・アンダーカットに関する注意点

アンダーカットは確かに避けるべきであるが、それぞれ意図的かつ合理的に設計された場合はその他の、工業材料、または加工・工作法では得られない機能を極めて低加工コストで得られるようになる。
また、アンダーカットを避ける為、複雑なPLを採用する場合、逆にアンダーカット形状を採用しスライドを設けた方が金型コスト、故障、サイクル延長などの問題が少なくなる場合もある。
また、スライド機構を採用した場合にはスライドの型開ストロークが必要となり製品にも配慮が必要となる。



7-1.パーティングライン(分割線)と割型線

7-2.抜き勾配・抜きテーパー

7-3.アンダーカット(くい込み部分)

7-4.成形品の肉厚(壁厚)

7-5.リブの応用と効果

7-6.ボ ス

7-7.丸みと隅肉r

7-8. 孔

7-9.文字・マーク

7-10.表面仕上げ


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